The Lost Ring ここまでのあらすじ

さて、遂にオリンピックの開会式が今日執り行われる。
The Lost Ringも佳境となり、様々なものが結末へと歩みを進めているようだ。

8月24日には最後のラビリンスイベントも執り行われる予定なので、
一度これまでの経緯等を日本人プレイヤーの一人としてまとめてみようと思う。
相当長く冗長なものになってしまうが、全世界(それも平行世界まで)をまたにかけた
半年程にも及ぶ壮大なストーリーなのだ、ご勘弁いただきたい。

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始まり・ななしののりこ

Lostringまとめ 01

騒動の始まりは、岡山県の某所だった。

2月17日、彼女は目を覚ました。
不思議な模様の真ん中に、目隠しをされた状態で倒れていた彼女は、覚醒と同時にほとんど全ての記憶が無いことに気がついた。
外傷なども殆ど無い状態だったが、唯一右腕の中ほどに「Trouv La Ringon Perditan(エスペラント語で「ロストリングを見つけよ」)」という文字が刺青されている。
見知らぬ風景と記憶喪失のショックで恐慌状態となった彼女は突然あても無く走り出してしまう。

走り続けていると段々冷静になっていく自分に気付いたそうだ。
相当な距離を走ったが疲れもそれほど無く、自分は元々運動慣れしていた人間だったのかと彼女は考えていた。

ある程度走った所で交番を発見し、一抹の不安を抱えながらも自分の身元を探るヒントにならないかと入っていくことにした。

しかし彼女の事は何も分からなかったらしい。
その代わり、その交番の警察官が彼女の運命を左右する人物と引き合わせる事となる。
近くで診療所を開いている「ミキ先生」を紹介したのだ。
彼女はその診療所で様々な検査を受けるが、何も分からないままで
お金も身よりも無い彼女を、ミキ先生が居候させてくれる事になった。
名前が無いのは不便だと、彼女に「のりこ」という名を与えたのもその人である。

彼女はそれ以来、自分を「ななしののりこ」と呼ぶようになる。

私だけじゃなかった!

2008年3月2日、いくつかの動画投稿サイトに「のりこ」からビデオが投稿された。
YouTube動画「お力を貸して頂けませんか?」
のりこはこのまま一人で悩んでいるよりも、多くの人に自分の事を知ってもらい、
いずれ知り合いに見つけてもらえる事を願ってビデオレターを公開することにしたのだ。
彼女の狙いは功を奏し、様々な反響があった。
そして、彼女が直面している事態の異常性を決定付ける出来事が起こる。
のりこと全く同じ様に、見知らぬ土地に記憶喪失状態で発見された人物が世界中に居て
また彼らも自分の事を知ってもらうためにビデオレターを動画投稿サイトへと
アップロードしていたのだ。
アメリカ・中国・アルゼンチン・フランス・ドイツ・そして日本に散らばっている、
のりこを含め6人存在する記憶を失った人物。
彼らは全員でチームを作り、この異常事態を乗り切る約束をする。

そんな中、事態は急変していく事になる。

まず彼らは、アルゼンチンの記憶喪失者、ディエゴの提案からスペインに居る
モニカという人物とコンタクトを取ることになった。
モニカの大叔父にあたる人が、1880年代にものりこ達と全く同じ状態で
世界各地で発見された6人を知っているというのだ。
モニカは大叔父から受け継いだという、ミステリアスな絵葉書を提供してくれた。

Lostringまとめ 02

100年以上前から続く不思議な現象。
彼らに課せられた運命は一体どの様なものなのか、全く先の見えない彼らは
大きな不安に深く落ち込んでいた。

歴史学者イーライ・ハントの登場

突如、DotSUBという動画投稿サイトに不思議なバナーが掲載された。
オリンピックイヤーの特別企画としてなのだろうか? 古代ギリシア時代を研究している
歴史学者イーライ・ハントという人物がビデオメッセージを公開していた。
そしてハント氏は記憶を失った6名の存在を知り、自分が協力できるはずだと声をかけてきたのだ。
ハント氏の研究によると、この6名は古代ギリシア時代から続く歴史的な事件の関係者で
その歴史的な事件の概要を知るためには、世界中に隠されている
「Codex」と呼ばれる文章を集めなければならないという情報をもたらした。
ここから、世界中をまたにかける捜索劇が繰り広げられることになる。

「Codex」を探す手順は少々複雑で、説明に易くないため
こちらのサイトの「164.109.150.213」というページをご参考にしていただきたい。
大変大雑把にまとめると、ハント氏の発見した「オンパピューター」というシステムに
特定のアクションをすると、隠されている場所を示す座標が現れるので、
直接その場所に向かい、「Codex」を確保してくるというものだ。

尚、その「Codex」の内2つが日本でも発見されている。
Lost Ringフォーラム 第8章捜索チーム Lost Ringフォーラム 第23章捜索チーム


それら「Codex」の内容は大まかに分けて、3つの事を説明する文章だった。
「失われた競技の説明」「平行世界の存在」「『アゴノテタイ』の存在とその意味」
以上の内容から推測される事は、今我々が住んでいる世界が危険に晒されている事実と
それを解消する為に我々がしなければならない行動があるということだ。

失われた競技

世界には色々なスポーツがある。
野球やサッカーは殆どの人が知っているかもしれないが、殆どの人が知らない
とてもマイナーな競技もたくさんあるはずだ。
そしてそれらマイナースポーツは、いずれ消滅してしまう可能性と
常に背中合わせで存在し続けている。

その競技も、そんなスポーツの一つであった。
一つだけ違う部分をあげるとすると、そのスポーツの存在を積極的に隠そうとする集団があった事だ。
その集団については後に語ることにする。


Lostringまとめ 03

失われた競技、それは「ラビリンス競技」と呼ばれるものであり、
そのルールにはいくつかのバリエーションがある。
「ヒューマン・ラビリンス」「オンパ・ラビリンス」「パーソナル・ラビリンス」の3種が
主なるもので、それ以外にももしかすると存在していたのかもしれない。
簡単に説明すると全て、「ラビリンス」と呼ばれる迷宮模様の図形を使った徒競争だ。


Lostringまとめ 04

「ヒューマン・ラビリンス」は、現在もっとも多く試みられている競技だ。
規定の大きさ・形をした迷宮模様を、目隠しをして腕組みをした状態のランナーが入り口から出口まで走り抜けるタイムを争うといった競技で、
目の見えないランナーを出口まで導くために、仲間が数名で手をつなぎ模様の上に立つことで壁となり導く、戦略性とチームワーク、そして体力が必要となる中々に楽しいスポーツである。
私も何度か経験し、自讃を承知で言えば2008年8月8日現在、この競技におけるランナーとしての世界記録保持者でもある。
心技体という言葉があるが、この競技はそれぞれをとても整ったバランスで使うもので
これを考えた古代ギリシア時代の競技者達の能力の高さを思い知る。

「オンパ・ラビリンス」はスポーツとは少し違ったものであるが、
元々は軍隊の行進や、パレードの様なものだったのではないかと推測される。
「シティサイズ・ラビリンス」とも呼ばれるもので、その字のごとく
1つの町程もある巨大な迷宮模様を地図の上に描く競技だ。
古代ギリシア時代は馬車などで街中を行進していたらしいのだが、
現代ではすばらしいアイテムや様々な移動手段がある為、自分達の好きな方法を
選択することが出来た。
まず大きな成果は「トラックスティック」の存在である。
日本では全くなじみの無いものなので簡単に説明すると、USBフラッシュメディア程の
大きさの、GPS(全地球測位システム)データを記録できるガジェットで
スイッチを入れてからスイッチを切るまでの間、定期的に「今自分が居る位置」を
記録し続け、あとでそれを読み込んで地図にマーカーをつける事が出来るものだ。
多くの人はこのアイテムの利用価値に気付かないのだが
(特に外回りの営業マンは声をそろえて悪魔の様なアイテムだと叫ぶ)
なるほどこういう使い方があったのかと思い知った。
つまり、自分の近所の地図を開き、道にそって大きなラビリンスの絵を描いたら
このトラックスティックのスイッチを入れたままの状態で、その道を歩けばいいのだ。

そして最後に「パーソナル・ラビリンス」。
これもまた今までのものとは毛色の違う競技である。
やはりその名の通り、一人で行うラビリンス競技である。
この競技には決まった手順があり、スポーツというよりは競技の前の宣誓といったような
儀式的なものを連想させる。
まず競技者は自分で紙に一つ「自分が行う選択」を記入する。
たとえば「朝ごはんはご飯にするか、パンにするか」でもいいはずだ。
そしてその下に選択すべき項目をいくつか記入する。
「日本人ならご飯!」「ちょっとリッチにパン」「あえて水」等、もっと多くてもいい
そして先に書いた「問い」からそれぞれの「選択肢」に向けた矢印を書く。
そこまでを終えたらその選択肢の中から一つを選び、丸をつける。
ここまでで「パーソナルラビリンス」をする「宣誓書の準備」が終わる。
そこからは簡単なのだが、ちょっとしたコツがいるようだ。
小さな迷宮模様を描いたあと、その上を先ほど書いた宣誓書を丸めて手に持ちながら
その迷宮模様の外から内側へ歩き、行き止まりまで歩いたらまた外側へ歩く。
そのとき重要な事は、「頭の中で常に平行世界に存在する自分の事を考える」事らしい。
この競技についてのりこが解説したものがあるので、こちらのリンクからチェックしてほしい。

さて、これらの競技にはスポーツ以外にももう一つの側面がある。
それは、この後に解説する「平行世界」に干渉する儀式であるという事だ。
たとえば「ヒューマン・ラビリンス」は、平行世界同士の同調を図るため。
「オンパ・ラビリンス」は地球サイズのオンパピューターを作るため。
そして「パーソナル・ラビリンス」は平行世界に居る自分との疎通を図るために行われるらしい。
それらは我々にはまったく知覚出来ない現象だが、とても大きな視点から見ると
かなり大きな効果をもたらしているらしい。

「平行世界」


SFや物理学について詳しくない方でも一度は聞いたことがあるだろう。
別の宇宙や別の次元といった概念で語られることがおおいそれは、
なんと今まさに実在しているようなのだ。
古代ギリシア時代の学者達はその存在に気付いており、またそれの危うさを知っていた。
とてもややこしい概念であり、古代ギリシア時代の「平行世界」に対する考え方は、
現代物理学の見地である「パラレルワールド」とは若干違うようなので説明が難しい。
詳しくはこちらのサイトの「Codex」10章から20章あたりで解説されている。

その平行世界は常に増殖し続けている。
たとえば「寄り道をするか、しないか」という選択をする時、
「寄り道しなかった」という世界と「寄り道をした」というほころびが生まれ、
その結果「時間通り会社へ着いた」世界と「時間に遅刻した」世界が誕生する。(らしい)
だがその増殖も無限ではなく、ある程度の許容量というものがあるようで
あまりに増えすぎるとそれらを無理やり統合しようとする力が自然に働いてしまう。
それは二つの卵を無理やり1個にしようとするような力で、災害につながってしまうようだ。

それを防ぐ方法として「ヒューマン・ラビリンス」がある。
複数の平行世界で同時にこの競技を行うと、それらの世界間にある誤差が少し修正される。
例えば先ほどあげた寄り道の例とすると、「寄り道した」世界でも
「寄り道しなかった」世界でも、等しく「時間通りに会社に着いた」という結果に
統一される事になる。(...ものだと考えている)

そして今、こうやって世界中で大騒ぎになっている原因はまさにソレなのだ。
4年に一度、その「誤差」がとても大きくなり、そのまま放っておくと
大災害を引き起こす原因になってしまう年がある。
それがまさにオリンピックイヤーの事であり、つまり今年の事なのだ。
我々は気付かなかっただけで、毎回オリンピックの裏ではこのような騒動が起きていたらしい。
その騒動が、たまたまネットインフラが整った現代で大きく発露したというワケだ。

アゴノテタイ

アゴノテタイ、簡単に言うとラビリンス競技の競技者の事だ。
アゴノテタイとは6つの役割を持つチームからなる集団で、すべての人間が生まれたときから
ある程度運命として持っている「ストレングス」という資質によって振り分けられる。
それは簡単なチェッククイズで診断できるので試してもらいたい。
ストレングス診断クイズ Take the Quiz

彼らは古代から平行世界のもたらす危険を知っていて、それを回避する為に
「Codex」によって情報を共有したり、その情報にそって競技を行ったりしている。
のりこを含め、6人の記憶喪失者達は全員アゴノテタイの意思を強く受継いだ人物らしく
無意識ながら、自分達を基点に新しいアゴノテタイを集めるため活動を続けていたようだ。

アゴノテタイは全ての平行世界で、全く同じ人数が全く同じ場所、
全く同じタイミングでラビリンス競技を成功させる事によって、完璧な同調を促し
平行世界を全て1つに統合する事でこれまで続いてきた並行世界による危機を
完全に排除する事がその最終目的のようだ。

カウンター・アゴノテタイ

そのアゴノテタイに対して、その活動を失敗させようとする集団がある。
それが先に述べた「ラビリンス競技を隠そうとする集団」、カウンター・アゴノテタイだ。
彼らの主張は「平行世界を統一する事はエゴではないか?」というものである。

つまるところ平行世界を統一するという事は、最後に残った世界以外を全てなくすという事で、
それをアゴノテタイの考えだけで実行するのは良くない、という意思の元に集まった集団なのだ。


彼らには「TheO」というリーダーが居るらしく、正しい呼び方がほかにあるのか知らないが
「テオ」と呼ばれている。
彼らは秘密裏に集まっていて、そのチームには厳しい試練をクリアし、
チームリーダーに認められた者しか参加する事が出来ない。
とはいえ、彼らも最終的には世界の安定を(平行世界の存在の許容という違いはあるものの)
目指しているので、あからさまな妨害をしてくる事は少ないようだ。(少なくとも今のところは)

彼らとアゴノテタイの違いはもう一つある。
最初のアゴノテタイである6人は記憶を失っていて、アゴノテタイのやるべき仕事は
全て過去のアゴノテタイの残した記録から検索するしかないのだが、
彼らは全ての知識をそのまま受け継いでおり、現代のアゴノテタイが知らない情報も
隠し持っている可能性が高い。
実際に各地で集められたアゴノテタイの中からも、アクティブな数名が
カウンター・アゴノテタイであるテオのチームにスパイとして潜入しており、
アゴノテタイ達の知りえなかった情報を盗み出す事に成功している。

それとは別に、本当にカウンター・アゴノテタイに共感し、アゴノテタイチームから
テオのチームへと移っている人物も、未確認だがいるようだ。

"6つ"の「the Lost Ring」

「失われた輪」と呼ばれ、ハント氏が「詳しくはいえないが、とても重要な物だ」と
言い続けていたそれの存在が、テオのチームから盗み出した情報によって明らかになった。
それは実際に物体として存在する「輪の形をした彫刻作品」で、カウンター・アゴノテタイ
によって隠され続けていたアーティファクトだった。
アゴノテタイ達はテオのチームからそのリングの在り処についての情報も盗み出し、
遂にはそのリング自体を盗み出す事にも成功している。
リングは全部で5個あり、その5個からそれぞれ決まった1部分を取り出し、繋げる事で
失われた6個目のリング、「the Lost Ring」を作り出すことが出来るらしい。

未だそれが何をする為のアーティファクトなのかは不明だが、
それがアゴノテタイ達の「最後の一手」に深く関わっている事に違いはなさそうだ。

そして現在

以上のような、様々な事態・現象・思想・行動等が絡み合い、複雑に積みあがったこの
the Lost Ringも、一旦の終局を迎えようとしている様だ。
今残っている重要な仕事は次の二つ。

1.「The Lost Ring」の解明
盗み出したリングから6個目のリングを作りだし、それが意味する何かを探る。

2.「完璧なヒューマン・ラビリンス」の作成
最低でもこれは必ず成し遂げなければならないようだ。
逆に言うと、これさえ成功させてしまえばアゴノテタイの目的は達成されるのかもしれない。
それぞれの大陸から代表国を選出する形式になるらしいのだが、そのセンで行くと
3週ラビリンスの世界記録を保持している日本のチーム東京が代表に選ばれる可能性が高い。
「完璧なラビリンス」はオリンピック閉会式が行われる8月24日(日)の午前7時に本番が行われる。
平行世界と参加者の人数や場所をそろえる為に予め参加者は参加予告をしておく必要があるので
もしも上記の日程で参加出来る方が居ればこぞって参加していただきたい。

手順はとても簡単だ。
前述した「診断テスト」で表示された3つの結果をメモしておいて
こちらの登録フォームからフォーラムに書き込む為のアカウントを取得し、
最後にこちらのフォーラムトピックスへ参加する旨を記入してもらえれば完了する。

そしてその競技自体もとても簡単なものだ。
12歳の少年に参加していただいた事もあったが、1時間も練習していない時点で
すでにトッププレイヤーになれていた。
「運動をするために外出をしたのは2年ぶり」という人物も居たが、問題なく
ヒューマン・ラビリンスの競技者として活躍をしている。
そもそも私もラビリンス・トレーニングに参加したのは2回だけだったが、
今や世界記録保持者という名誉をいただいている。


このサイトで、これだけ長くツマらない文章を、ここまで読んでいる貴方はきっと興味がある人に違いない!
最後に少しだけメタな話をさせてもらうとすれば、
ARGというのは口をあけて待っているだけで、自分から飲み込もうとはしてくれない。
虎穴に入らずんば虎子を得ずという言葉もある。
本当に、これが最後のチャンスだと思うので、ぜひこの素敵なパラレル・ワールドへと
飛び込んで来てほしい!

更新日時:2008年8月 7日 19:10 | トラックバック(0)

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